杏紗の【子育て終わりました。多分】

専業主婦→仕事→専業主婦でした。   by Ansa

<ママ~、いかがある~?> 夢子3~5才位

  

 

3~5才位って、育児はまだ大変な時期だけど、

やっと話が通じるようになって、

言葉は覚えたてだから、まあ、たどたどしくて、

間違った表現がポンポン出て来て、

面白い時期(笑)

 

ある日、夢子が「ママ~!いかがある~?」

ニコニコしていて、期待に胸を膨らませている感じ。

 

いかが?  いかがって何?

私の頭の上には【?マーク】がポンポンポン!と飛び出ていた。

 

私 「夢ちゃんさー、いかがってなあに?」

夢子「いかがだよ~!いかが!いかが、欲しいの!」

私 「いかが欲しいのは分かった。でも、いかがって分かんないんだけど・・・」

夢子「いかがだよ~!いかが!」

 

さっきまで期待に胸を膨らませている表情だったのが、

雲行きがあやしくなってきた。

私「いかがねー・・・、私【いかが】なんて言葉、使った事ないんだけど・・・」としばらく考え込む。

夢子はどうやったらママに分かってもらえるかを考えたらしく、

 

「ママ、こっち来て」と収納扉の前に私を連れて行き、

扉を開けて、収納の中にある箱を指差して、

「コレじゃないの。いかが欲しいの」

その箱は、子供用のお菓子が入ってる箱。

 

私 「コレじゃない?!・・・あ!お菓子が欲しいんだね?」

夢子「そう!でも、コレじゃない。いかが!」

 

えー!でも、【いかが】って何なのか、わかんない(笑)

語彙力の少ない幼稚園児、恐るべし!

 

 

 

うちって、普段はお菓子をあげてなかったんだよね。

理由は、世の中の母達みんなが考える事と同じで、

 

  • お菓子でお腹いっぱいになって、ご飯を食べなくなりそうだから。
  • 栄養の偏りが心配だから。
  • 虫歯になるから。

 

なので、お友達が遊びに来た時とか、何か例外の時でない限り、

お菓子はあげていなかった。

その不文律を子供も分かっているから、

普段は「お菓子、欲しい」と言われたことがない。

なのに夢子は今、「お菓子が欲しい」と言っている(笑)

 

いつもなら「お菓子所望」は、あえなく却下なのだが・・・、

私は「いかがって何だろう?」という興味が湧いてしまい、

面白くなってしまって、

「ま!今日は特別にお菓子を食べさせてもいいか!」と諦めて、

 

「さあて、いかがってお菓子はどんなお菓子なのか、聞き出さなくっちゃ(笑)」と、

私は夢子の謎解きにワクワクしてきた。

 

私 「えっと、それで、いかがってどんなお菓子?」

夢子「ママが【夢ちゃーん、いかが~?】ってお菓子」

 

私は、ここで爆笑した。

そういうことか!

いかがの正体がわかったぞ!

 

子供用のお菓子ではなく、

子供と一緒に大人も食べるような

チョットだけ良いお菓子のことだーー(笑)

 

 

 

 

ある日のこと、夢子のお友達とそのママが遊びに来ていて、

子供用と大人用のお菓子を別々に出したが、

みんなが帰った後、

大人用のお菓子で余ったのがあったので、

私が「夢ちゃーん!コレ、いかが~?今日は特別!」と言って、

チョットだけ良いお菓子をあげた。

だから「ママ、いかがある~?」となったのだ。

 

いかが=チョットだけ良い大人のお菓子ってこと。

なるほどね~!

謎解き終了!

 

子供用のお菓子は普段は食べない約束だから、

「子供用のお菓子が欲しいんじゃない!」と頑張ってたんだ(笑)

【いかが】なら貰える!と思ったわけ。

面白いなー、子供は。

 

正直、【いかが】なんて、何回も言ったわけじゃないし、

それに、そんなに良いお菓子でもないんだけどね(笑)

 

やっと【いかが】の正体が分かり、

私「夢ちゃん、今日だけ特別にママと二人で【いかが】食べよっか?」

夢子「うん、うん、食べよー!」と

二人でお菓子を食べたのであった。

 

夢子は【いかがある~?】なーんて、変な言い方を考えたお陰で、

無事にチョット良いお菓子をゲットしてニコニコだった。

 

子供って、ホントに面白い。チャンチャン。

                                                                                 Thanks☆