【私の腕時計が】*青君 1才半~2才半位
おっとりさんの青君は、つかまり立ちも、ハイハイも、歩き出すのも早くなかった。
遅ればせながら歩き始め、ポツポツと少しずつ言葉が出るようになった頃。
ティッシュなんかの小さなゴミを青君に渡して、
「青君、コレ、ごみ箱にポイ!して来て~!」と言うと、
青君は意気揚々とごみ箱に捨てに行き、
「どんなもんだい!」という得意顔で私の所に戻って来る。
「青君、お手伝いした。えらーい!パチパチ!」と手を叩いて褒める。
・・・という儀式というか、遊びというか、
こんな事を毎日のようにしており、それが彼の日課だった。
ある日、私はお風呂に入る前に腕時計を外して、
いつものようにテーブルの上に置き、
青君をお風呂に入れた後、
着替えをしてあげて、
その後、私も着替えをして、
アレコレやって、やっとホッとして、
さてと・・・と、腕時計をしようと思ったら、
あら?私の腕時計がテーブルの上にありません。
すぐに探せば良かったのに、
子供が小さくて、
慣れない育児をする毎日で、
バタバタと忙しく生きていたあの頃の私なんで、
「私、いつもと違う所に置いたかかなー?ま、いいや、後でゆっくり探そう」と安易に考えた私。
安易過ぎる!
あとでよく考えてみれば、
その頃の私って、お風呂に入る時しか腕時計を外さない人。
寝る時も腕時計をして寝ていた(笑)
それだけ大事な私の必需品。
が!
その後、どんなに探しても、その腕時計が見つかる事はありませんでした。
勿論、今も。
独身時代から使っていたお気に入りの時計だったのに・・・。
さて、犯人は誰か?と考えると、
やっぱ「ゴミ箱ポイ!して来て~!」を意気揚々とやっていた青君かなー?というのが、今は有力候補。
が、もしも青君じゃなかったら、
申し訳ないこの上ないんだけどね。
小さな子供は好奇心旺盛のピキピキ探検隊。
褒められるのが大好きだし、
新しい事を覚えるのが楽しい。
大人が考えもつかない事を考えて何でも挑戦してみる。
それはすごーく大切な事だけど、
たまーに、
こういう値段の安くない物が被害に合うこともあるので、
ガッカリすることのないよう、
親は気を付けて欲しいかも。
おっとりさんの青君だけど、
故意に壊す気持ちはないんだけど、
結果的に壊されたりした物も多々ありました(笑)
大事な物は子供の手の届かない所に置く。
よく子供が言う「それ、貸して~」
こう言われても、
大事な物は絶対貸さない強い心も大事なんですよね、きっと。
Thanks☆