<私のバックがポン!ちょっと~!> 青君、夢子、幼稚園くらい
我が家がよく行く大型ショッピングセンターに、でっかいフードコートがあった。
いつもワイワイガヤガヤ、にぎわっている。
注文して席に戻り、呼び出しベルがブルブルしたら取りに行く。
ある日、いつものように注文してお呼びを待ってたら、ブルブル。
「今日はトレーが2個になるはず」と思った私は、自分のバックを持って取りに行くと、ちょっと危ないし、大変だな!と思った。
私 「青君、食べ物を受け取りに行ってくるから、ママのバックを持っててくれない?お財布が入ってるから、ちゃんと持っててね」
青君「わかった!青君、ちゃんと持ってる!大丈夫!」と頼もしい決意表明。
そして、私が食べ物が乗ってるトレーを2つ、ソロリ、ソロリと持って席に戻ったら、
青君が私のバックを大事そうにギュッと抱きかかえて、
「誰にも取られないぞ!」とまわりをキョロキョロして、
不審者がバックを取りに来ないように見張っていた。
私は内心「いやいや、そこまでしなくても~。可愛いなぁ」とクスっと笑う。
「あ~、でも、子供でも意外と盗まれるということに結構な危機感あるんだなー」と感心した。
この日、青君で成功例を体験し、「子供ってバックくらい頼んでも結構大丈夫なんだー」と妙に信用をした。
その数か月後くらいに、また同じショッピングセンターで、またまた同じ状況になり、呼び出しベルがブルブル言って、トレーは今回も2つになるはずだから、私のバックを子供に託して食事を取りに行くことに。
今度は夢子。
私 「夢ちゃん、ママ、ご飯取りに行ってくるからさ、ママのバックを持っててくれない?お財布が入ってるから、ちゃんと持っててね」
夢子「うん、いいよ~!」
そして、2つのトレーを持って席に戻ったら、
キープしていたテーブルのド真ん中に
私のバックだけが ポン!!と置いてあった。
そのテーブルに人はいない。私のバックだけ。
え?!
真っ青!
夢子はどこ?
ちょっと~!おい!
キョロキョロあたりを見回したら、夢子発見!
夢子は30~40くらい?並んでいるガチャポンをしげしげと見て、
実に楽しんでいた。
私 「夢ちゃん!」
夢子「あ~、ママ~!」
私 「ちょっと~!」
夢子「ごめんなさい・・・」 しゅん。
青君はバックを抱きしめて周りをキョロキョロと慎重派。
夢子はバックそっちのけでガチャポンに夢中。
なんて対照的な二人。
そう言えば、子供の性格はみんな一人一人違うんだよなー。
一人の子供で成功したからと言って、子供全部が同じに成功するわけじゃない。
その子、その子の性格に合わせて、親が言葉を選んだり、行動しないとダメなんだなー。
遠い昔に、そう痛感する私であった。
が、親として最後までそんな器用ではなかった気がする。
器が小さい親なんで。
そのせいで、子供を傷つける事も言ったと思うし、迷惑もかけたと思う。
今は、時々思い出して「あの時はごめんね」と思う。
こうして子供が小さかった頃を思い出すと、
青君は男の子特有の好奇心からのハプニングが多く、
自由人・夢子には、散々ビックリしたり驚かせられた分、笑えるエピソードが多い。
ま、バックを盗まれてたらシャレにならないけどね。
良かった、良かった。
Thanks☆